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鉄鋼事業

第01回 
経験から鉄鋼製造の技術に貢献

2017/08/22

経験から鉄鋼製造の技術に貢献

 当社の鉄鋼事業は、製鉄所での鉄鋼製造プロセスに関わるさまざまな操業、作業を複合的・総合的に実施し施工しています。 主に製銑、製鋼を中心に、豊富な経験に裏付けされた技術、ノウハウを駆使し、プロセス改善、効率化、設備機器開発、品質向上に努めています。当社では、君津支店、光支店、八幡支店、大分支店、大阪事業所で鉄鋼事業を行っています。

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破砕・篩分・分級技術
一貫したエンジニアリングと操業管理体制

 当社は、当時の八幡製鐵所における鉄鉱石の破砕・篩分作業をスタートに、スケール・製鋼スラグ・石灰・蛇紋岩などの破砕・篩分を各所で担当してきました。鉄鉱石、スラグなど塊状のものから精錬向け吹き込み原料の微粉砕に至るまで、幅広い粒度範囲のものを各種方案検討、現場実験を繰り返し、現実のものとしてきました。
 長年培ってきた破砕・篩分処理に関する知見から得た破砕能力や篩分能力を決定する鉱物の形状係数などの各種ファクターを設定した当社独自の処理シミュレーションを用いています。それにより、原料・製品粒度に応じた機能設計~機器選定~プラント設計~建設~操業~保守管理、また製品のサンプリング~粒度分析~品質管理まで、一貫したエンジニアリングと操業管理体制でお客さまのニーズに応えています。
(写真ABCD)

微粉砕用ローラーミル・破砕篩分粒度シミュレーション・鉄鋼処理プラント(君津)

副産物の有効活用技術
リサイクル技術開発を推進し環境に配慮

 製鉄工程で発生する副産物の有効利用にも力を注いできました。例えば、製鋼スラグは長年のスラグ処理経験を基に、粒化設備(スラグレータ)を開発しました。溶融スラグを急冷することで、粉化・膨張性を改善し、新たな用途を開拓するとともに、発生元処理を可能とする方式であり、環境配慮型のスラグ処理設備として使っていただいています。
 また、製銑・製鋼ダストの造粒技術(ペレタイジング・ブリケット・押出成形など)も研究開発・実機化推進を行ってきました。特に、鋼板表面の研削屑はプレス成形~搾油~乾留により回収した金属は、製鋼原料として、蒸留回収した油分(一石)は燃料としてリサイクルしています。
 そのほか、水処理も実施しており、酸洗廃液処理では、廃液の中和沈殿によるスラッジの固化分離や廃酸からの拡散透析法による酸回収など、研究開発から設備エンジニアリング、運転、メンテナンスまで一貫した操業を実施しています。
 このように各種リサイクル技術の開発を推進し、環境・リサイクルの分野でもお客さまへ貢献しています。(写真EFGH)

酸回収プラント(拡散透析法・光)・電気炉スラグ粒化設備・ダスト造粒ブリケット・鋼板研削屑乾溜設備

平野 将洋 さん破砕・篩分・分級技術の技術開発担当大分支店・技術グループ平野 将洋 さん

 平成16年に、鉱石プラント(君津)のオールリプレース案件の検討~設備計画・予算要求、実行・立ち上げまで、主担当として一貫して携わりました。
初めての鉱石プラント大型案件で、分からないことが多く、検討事項は山積み、スケジュールにも追われ、毎日遅くまで頭を悩ませましたが、何とか無事に立ち上げることができ、それまでの会社人生で最も辛かった期間でしたが、今まで味わったことのない達成感を得ることができました。
この経験があったからこそ、一段階成長でき、その後の大型案件でも尻込みせずやっていけるようになりましたし、一生懸命やれば大きな苦労の後には必ず大きな喜びがあるということを実感できました。不安だったと思いますが、任せてくださった上司に今でも感謝しています。

大神 浩信 さん副産物の有効活用技術の技術開発担当技術部大神 浩信 さん

 入社間もないころ、廃酸処理設備建設の推進を担当しました。凝集沈殿処理や酸回収設備の検討などを上司の指導を受け、化学的な知識に乏しく右も左もわからないなか、業務を進めていきました。
設備建設段階になると、現地駐在勤務となって、プロジェクトマネジャーとして建設工事推進、試運転調整、その後の操業管理まで行いました。初めての工事でしたが、なんとか設備を立ち上げることができました。試運転を経て、設備が順調に稼働したときにはそれまでの人生最大の達成感を味わうことができました。
その後、リサイセキ設備や水砕設備、熊本工場などさまざまな設備計画・実行に携わってきましたが、社会人となって初めて経験した廃酸処理設備の計画・立上げが現在も仕事のべースとなっています。
若い社員の皆さん、何事も経験です。失敗を恐れず、常にチャレンジの精神を持ってがんばってください。